レバレッジ・リーディング

この本を手に取ったのは、http://nais.to/~yto/clog/2007-01-07-3.html がきっかけ。

著者は「読書は投資活動である」と潔くワリキリ。
しかも、非常に割の良い投資であり、投資に対して利益が100倍、と。
数字はともかく、読書ほど格安な投資はないのです!

レバレッジ・リーディング

レバレッジ・リーディング

この本の究極の主張は、「読書は投資活動であり、そのリターンは100倍」ということである。そして、100倍のリターンを得るに著者が実践している「ふつうの人のための多読術」の詳細が解説されている。

この本のタイトルにもなっている"レバレッジ"とは、ビジネス用語で「自己資本より大きなお金を動かす」という意味があるそうで。ビジネスを離れると、小さな力で大きなものを動かす"てこ"のことも意味する。つまり、レバレッジ・リーディングとは、「読書という小額の投資で、成功という(100倍)大きな利益を得る」ための投資活動ということだ。

この本が買いな点は、著者流の「100倍の利益が得られる多読術」が事細かに書いてあるところ。本の選び方、本の扱い方、本の読み方、そして読み終わった本のフォローアップまで。このレバレッジ・リーディングを片手に、すぐに実践できるくらい詳細に記述してある。

レバレッジ・リーディングは「多読」を推奨しているが、これはよくある速読術(目の動かし方をトレーニングしたりするやつ)とは一線を画する。この多読術は、速読などの特別なスキルが無く、頭の回転が速いわけでもない、ふつうの人のための多読術である。

速読では読むスピードを重視します。(中略) 「毎分何万字をめざしてトレーニングする」など、スピードを測ったりしているようです。
(中略) 実は本を何冊も読んでいるからといって、偉くもなんともありません。インプットするだけではただの自己満足にすぎません。いかにアウトプットするかが勝負なのです。
(中略) 速読が目の動かし方を訓練したりして、すべてを早く読んでみせるという技術なら、多読は、無駄な部分を切り捨てる技術と言えます。

この本の中で詳細に解説されている多読術は、「外部記憶の活用」が1つの重要なファクターとなっている。本に徹底的に線を引いたり、余白に思いついたことを書き込んだり、ページの端を折ったり、重要な点をあとからパソコンのメモにまとめたり。ふつうの人は、読んだ本の内容は大抵すぐに忘れてしまうもの。だからこそ、外部記憶をいかに有効活用するかがふつうの人の成功の鍵になるのではないだろうか。

非凡な才能があるひとはこの本を買わなくてもいいと思う。ふつうの人は、自分に投資するにはもってこいの本じゃなかろうか。

また、レバレッジ・リーディングでは、本に線を引いたり、書き込みをしたりして、一冊の本がボロボロになるまで徹底的に使い倒します。そのためにも、本は人から借りるのではなく、「お金を出して自分のものにする」ことが前提条件なのです。

ということなので、是非↑のリンクからAmazonで(ASAMASHI!

余談

専門書にこの読み方は通用しないと思うよ。

ページの端に折り目をつけることを、ドッグイヤーと言うらしい。犬の耳。ふむ。

次に読む本

半分くらい読んだ 理系のための プレゼンのアイディア を読み続けることにする。来週はスペイン語のテストがあるから、期限はちょっと遅めで1週間後の 2007/1/20(土) まで。書評はその次の21日くらいに。

理系のための プレゼンのアイディア

理系のための プレゼンのアイディア