Lispの不人気は syntax のせいかもしれないが・・・

要は、最初に出会ってしまった言語が何かっていう問題じゃないの?

Lisp が敬遠されてる理由って、はっきりいって syntax だと思うなぁ。「Lisp:よくある正解 」の元の「僻地 - Lispが何故使われないか」では一言も言及されてないけど。なんで頭の良い人は syntax を軽視するんだろう? 初めて見たとき「げ!」と思わなかったのかしら? それって大事なことだよね?

(コメント欄より) babie 『人間様を合わせるっていうのが、なんかイヤですー。』

Lispの不人気は相当なものである - babie, you're my home

「S式じゃないとプログラムが書けない。Cライクな構文もPascal風の構文も受けつけない」なんて人はどのくらいいるんだろう。自分もその一人なんだけど、そんな自分からすると人間様を合わせるっていうのが、なんかイヤですーξ;゜ー゜)ξ { 遅レス。 - Lispの不人気は相当なものであるなんて発想は信じられない。C言語のあの妙な構文に比べればS式の素晴らしさは異常、という感じです。逆に babie さんにとってはこういう自分の発言こそが「信じられない」んでしょう。

そんなわけで「 Lisp の不人気は syntax が異様だから」ではなく、「 Lisp の syntax は好き嫌いがはっきりと分かれる」というのが正しいと思います。あの括弧だらけの構文は不人気の理由であると同時に人気の秘訣でもあるんですよ。

http://d.hatena.ne.jp/scinfaxi/20070122/1169452296

確かに、自分もLispを最初に見たとき「げっ」と思ったうちの一人である。しかし違和感を覚えた理由は、今までなれてるプログラミング言語と違いすぎるからであって、Lispのほうに最初になれた人からしたら「C言語のあの妙な構文に比べればS式の素晴らしさは異常」なんだろう。

つまりは、自分の慣れてないプログラミング言語は奇妙に見える。当り前だよね。

「人間様を合わせるっていうのが、なんかイヤですー。」っていうのは、自分の慣れてる言語=安住の地から飛び出す苦労=コストに起因する感覚だと思う。誰だって、新天地に飛び出すにはエネルギーがいる。誰だって、エネルギーが必要で、苦労することはあまりやりたがらない。

だた、プログラミングを最初に始めた頃、プログラミング言語なんてみんな「げっ」と思うような代物ではなかっただろうか?今まで見たこともない書き方、聞いたこともない考え方に戸惑わなかっただろうか?プログラミングという新しい世界に「人間様を合わせて」きたんじゃないだろうか?少なくとも自分はそうだったし、多くの人はそうなんじゃないかと思う。

じゃあなぜそんな苦労をして、プログラミングという異世界に自分を合わせてきたのか。あまつさえ、Schemeという言語を学んで、今も使っているのか。

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