LANザウルスSL-C860で快適無線LAN生活 on u-tokyo
hargが通っている東京大学は、まあ金をたくさんもらってるだけあって情報処理のためのシステムも大変よく整っています。
で、無線LANの状況はというと、まだキャンパス全域で使えるとか電波天国みたいな状況にはなっておらず、無線LAN実験システムというのが稼動しています。実験参加はWebから使用する端末の無線LAN機器のMACアドレスを登録すれば、SSIDとWEPキーがメールでとどくという仕組み。
しかし、さすがに天下の東大様は、ネットワークに入っただけでは外の世界に触れさせてくれないのであります。無線LANで接続した場合は、さらに東大の情報処理システムECCSのユーザーIDとパスワードを使って認証をしないと、ゲートウェイの外に出してくれません。
ノートパソコンからなんかだと、ブラウザを開くと認証ページに飛ばされて、ユーザー名とパスワードを入力。認証した後にポップアップウィンドウが開かれて、そのウィンドウが開かれている限りゲートウェイの外と通信できるという仕組み。ポップアップウィンドウが1分おきくらいにパソコンを監視しているようです。
しかし、我が愛機りなざうSL-C860で、ブラウザによる認証を行おうとすると、認証ページで入力してSubmitすると、また認証ページに飛ばされて、の無限ループに陥ります。NetFront使えねぇ。残念ながら代替ブラウザのOperaはなぜか日本語入力ができないので消してしまったため、ブラウザ認証は無理ぽ。
しかししかし、ここですごいのが東大様。シャットアウトしながらも救いの手をさりげなく差し出してくれます。なんと、SSHクライアントでゲートウェイにログインするという方法でも認証可能の模様。早速SSHを仕掛けます。
ザウルスにSSHクライアントを入れるのは、四苦八苦しながら何とか完了。どうやったか覚えていない。たしかlibcryptのバージョンちげーとか叫んでた記憶がある。
で、sshコマンドが使用可能になったので、sshを仕掛けよう、、、ってゲートウェイのアドレスわかんね。ifconfigとか適当にたたいてみてもなにもでてこず。
その後調べた結果、routeコマンドをたたけばあっさりGatewayが表示されますた。よし、いざ接続じゃー。
ssh 10.0.XXX.XXX g54XXXX zaurus@10.0.XXX.XXX's password: Permission denied. please try again. zaurus@10.0.XXX.XXX's password: Permission denied. please try again. zaurus@10.0.XXX.XXX's password: Permission denied (publickey,password,keyboard-interactive)
だああああああなんでログインできないのですか陰謀ですか。かくも東大の認証とはきびしかものですか。
仕方ないので、ssh -helpコマンドをたたいて、なにかヒントになりそうなものを探してみると、-2 Force protocol version 2というのを発見。東大だから最新っぽい2とか使ってるんじゃないかと思って試してみます。
ssh 10.0.XXX.XXX -2 -l g54XXXX
・・・認証完了っ!長い道のりでした。最初に無線LANにトライしてから実に1週間以上にもわたる戦いに勝利。みごと外の世界へと飛び出したのであります。
ちなみに、いちいち長いコマンドを打つのはだるいので、シェルスクリプトを使ってmysshとたたけばよいようにしました。
次の中身でmyssh.shというファイルを作って、/home/zaurus/に保存
#!/bin/bash ssh 10.0.XXX.XXX -2 -l g54XXXX
パーミッションも変更
chmod 777 myssh.sh
最後に、.bashrcに次の行を追加して、ターミナルが立ち上がるたびにエイリアスが設定されるようにしておきます。
alias myssh="/home/zaurus/myssh.sh"
エイリアスとシェルスクリプトを組み合わせれば、複雑な処理も短いコマンドひとつですんでしまうから楽チンですのう。rubyと組み合わせればさらにできることの幅も広がる。
ところで、エイリアスってパラメタもつかえるのかな。そこらへんは今後の課題か。